第48回全国体育指導委員研究協議会   

[HOME]

■第3分科会 「発育発達に応じたスポーツ指導」■

※第3分科会で富山県体育指導委員協議会の松本博資氏の発表資料をWEB版したものです。

 

1 黒部市の概要
2 黒部市のスポーツ環境
(1)黒部市の主な公共体育施設
(2)黒部市の主なスポーツイベント
3 黒部市体育指導委員協議会について
(1)体育指導委員協議会組織図
(2)体育指導委員の主な役割
(3)体育指導委員の主な活動
4 ちびっこ・わんぱく教室の概要
5 成果と課題


1 黒部市の概要

黒部市は、富山県の東部に位置し、北西部は富山湾に面し、東は北アルプスの山々を仰ぎ、南は立山連峰をはじめとする中部山岳国立公園が広がっています。

三大都市圏からはほぼ300kmと同程度の距離を有し、県都富山市からは約30kmに位置しています。 地勢は、平坦部に比べて山岳部が比較的多く、大きな高低差のある黒部川、布施川などの河川が流れており、黒部川流域には広大な黒部川扇状地が広がっています。

黒部市の行政区域は、東西約27km、南北約35km、面積は427.96km
2で、富山県全体の面積の約10%を占めます。

気象は、年間平均気温が平野部で14℃、年間降水量は山岳部では平均4,000mm以上と、我が国屈指の多雨多雪地帯であり、平野部でも2,500〜3,500mmの年間降水量となっています。

(1)黒部市の主な公共体育施設

黒部市総合体育センター

メインアリーナ

トレーニング室

温水プール

パークゴルフ

公園多目的広場・パークゴルフ場

河川敷公園野球場・サッカー場

練成館(柔道場・剣道場)

宮野運動公園
(野球場・陸上競技場・テニス場)

(2)黒部市の主なスポーツイベント

カーター記念くろべ名水ロードレース(5月下旬)

市民体育大会(7月上旬・10月中旬)

エブリバディスポーツデー(体育の日)

3 黒部市体育指導委員協議会について

(1)体育指導委員協議会組織図

(2)体育指導委員の主な役割
ア、住民の求めに応じてスポーツの実技の指導を行うこと。
イ、住民のスポーツ活動の促進のための組織の育成を図ること。
ウ、学校、公民館等の教育機関その他行政機関の行うスポーツの行事又は事業に関し協力すること
エ、スポーツ団体その他の団体の行うスポーツに関する行事又は事業に関し、求めに応じ協力すること。
オ、住民一般に対し、スポーツについての理解を深め、健康の維持増進に努め、健康的な生活を営むように指導すること。   
カ、スポーツの技術水準の向上に関すること。
キ、スポーツ施設の拡充整備について助言を行い、住民が利用できるように工夫すること。
ク、前各号に掲げるもののほか、住民のスポーツの振興のための指導助言を行うこと。

(教育委員会規則による)

(3)体育指導委員の主な活動
 @スポーツイベントの協力や開催など

 Aスポーツイベントの協力や開催など

4 ちびっこ・わんぱく教室の概要

<指導するきっかけ>

小学校や中学校の朝礼で先生の話中に生徒が倒れるニュースを知り、子どもたちの集中力の低下、体力のなさを痛感し、子供たちに私のできる体操を通じて体力つくりの手助けができないかと思い、小学校に相談に行きましたが、

学校設備の確保が現スポーツ少年団やクラブの使用時間帯と同じなことと生徒集めに失敗したこともあり、未就学時にターゲットを絞り保育所、幼稚園廻り ある保育所の所長さんに1か月に2回(土曜日や午前中)1時間という約束で私のマット教室がスタートしました。

保育所には男性の先生がいないので、子どもたちには大歓迎で、すぐに仲良しになりました。子供たちはなんにでも興味を示すので、指導の面では大助かりでした。ちょっとのヒントで子供たちの遊び心に火が付きます。運動会ではマット運動の発表会もしました。

子供は、起きれば這え、這えば立て、立てば歩めの諺とおり、発育に応じた指導転がる・走る・泳ぐの運動の基本をしっかり教えることと、三つ子の魂百までもの様に1日でも早く運動のできる環境づくりをし、運動好き、スポーツ好きな元気な子供たちを育成すればスポーツ人口の拡大につながる。

現在は市や体育協会の協力の下小学生全体を指導できる体制ができた。

<マット運動>

 ・マット運動の平成19年度の受講者は41
 ・スタッフ3名

             1.準備運動

 2.前方・後方回転の基本練習

  3.前方・後方回転の連続練習

4.連続技・倒立からの前方展開

<跳び箱運動>

踏切板の踏切位置と跳躍方向

5 成果と課題

子供たちの参加人数が年々増えていることとやりたい種目が多様化している。低学年の体力の向上により校内縄跳び大会の上位入賞が多くなっている。

低学年では種目を特定せず、いろんな種目に挑戦してもらい、自分に合ったスポーツ少年団に入って頑張っていただきたい。まだ自分に合ったスポーツ少年団を見つけられない子どもはこの教室で体力をつけてもらい市民1スポーツに向けてがんばっていただきたい。

2002年の学校5日制導入や最近の小学生を取り巻く環境の変化でなにもしない鍵っ子を、運動好きな元気で健全な子供していけるように今後も頑張りたいと思う。